レポート: Greenbuild 2013
11月18日~21日、アメリカ フィラデルフィアで行われた “Greenbuild 2013″(USGBC米国グリーンビルディングカウンシル主催)を見学してきました。 今年はUSGBC設立20周年にもあたり、当初、来場者5,000人ほどの規模で始まったこの展示会も、30,000人以上の来場者で賑わいました。閉会イベントには米国前国務長官のヒラリ-・クリントン氏も登壇し、アメリカでの環境建築に対する関心の高さが伺えました。 建築物はCO2排出量の約39%、エネルギー消費の約40%を占める環境負荷の高い存在であり、こうした環境負荷を削減し、光熱費などの運営コストも削減でき、また居住者の健康にも良い影響がある「グリーンビルディング」への関心は急激に高まっています。 幾つかのLEED認証を取得した建築物の事例紹介もありましたが、どの物件にも共通していることは、建物所有者(発注者)に、「LEEDプラチナを取得したい!」、また「I want to be good citizen!」という強い意欲があったという事でした。日本ではまだまだ知名度の低いLEED認証ですが、最近ではLEED認証を取得したスターバックスの店舗が出来るなど、少しずつ注目されて来ています。投資家・建物所有者・建築会社・デベロッパー、全ての立場で環境への責任を共有していかなければならないと強く感じました。 展示会の方では、昨年にも増して様々なリサイクル製品が多く出展されていました。竹やチーク材を使ったデッキパネル、夏でもWPCや天然木材の様に表面が熱くならないデッキ材、硝子や紙のリサイクルからできたボード材、タイヤリサイクルのゴムマットなど、日本では見られないユニークな商品もありました。ぜひ日本市場に紹介していきたいと思います。 私共が取り扱っているAZEK VASTコンポジットブロックもブースを設け、作業効率の良さや柔らかい歩行感が注目を集めていました。また、アメリカではリサイクル製品に対する評価が日本よりも高いようです。来年2月頃には新しいサイズや縁材もご案内できる予定ですし、ヒートアイランド対策に有効な新色も現在開発中です。 これからも日本でのグリーンビルディングの普及に少しでも貢献出来るよう頑張りたいと思います。 (経営計画室長/山崎善弘)